読み鍋屋

杓子を逃げしものや何

私がブログを書こうと思った動機

p.w.θ @a6t9e9h1t
 学部生の頃に暮らした地を離れて一人暮らしを始めるまで、私はふらっと集まった人たちと好きなものについてとか、どうでもいいこととかどうでもよくないこととか、色んなことについて割と頭を使って考えを整理しながら話したり文字に起こしたりしていたように思う。

 

でも一人暮らしを始めてから出会った人たちとはそういう話をする機会が減ってしまった。それはそもそも結構な頻度で会う人が桁違いに減ってしまったこと、自分の好きなものについて我を忘れて話す人が案外少ないこと、人とそういう話をするのがほとんどお酒を交えた場であるせいで、考えを整理して話すのが難しいこと、その結果数百文字程度でツイートするようになってしまい考えをじっくりまとめる習慣を失ってしまったことによる。そうして不完全燃焼のまま熱が冷めてしまった作品も数知れず。私がブログを始めようと思った動機の1つめは、また人と好きなことについて話したくなり、ちゃんと文章を書ける場としてブログを始めようと思ったからである。好きなこと以外にも、考えのすれ違いがある人と話をするときには丁寧にまとめてから話をしたほうがいいなと思う場面が増えたので、そういうこともまとめたい。また二つめは本業のトレーニングになるから。長い文章をわかりやすく書くことが求められるけれども、大抵いつも初稿を見せると、このことを説明していない、まず概要を説明してディテールはなお書きすれば良い、といった指摘を受ける。そこで自分の書いていて楽しいテーマで文章を書いて文章力を鍛えたい。
 複数人の書き手(ライターって言うとプロっぽく聞こえるから書き手と呼ぼうと思う。こういう注釈も末尾につけたほうが親切だね、ぼちぼち改善していくね)を擁する場で書くことに参加しようと思った理由の一つめは、今回のブログに参加する書き手が同じ媒体で文章を連ねる機会がこれまでに何度かあって、その度に面白いなあと思わされたから。二つめは、そういう他の人々の文章の面白さに気づいて訪れてくれた人が、なにかの間違いで私の文章も面白いと思ってくれるかも知れないという淡い期待。三つめは、同じサイトに他の人々の記事が載ることによって自分も書かなきゃとモチベーションを高めるため。
 最後に私がこの一年くらいどんなことに関心を持ってきた(≒ハマっていた、今でも記事がかけそう)かを列挙してこの記事を結ぶ。まずアニメ、「魔女見習いをさがして」「けいおん!」。魔女さがはおジャ魔女どれみ20周年記念映画。おジャ魔女は2015年に初めて観てドハマリしてコピーバンドや同好会を作ったほど思い入れのある作品である。魔女さがはそのエッセンスを引き継ぎ、昨年11月に公開されかなり参っていた私の心を和らげてくれた。けいおん!は今年1月に締め切りに追われて泣きそうになる中初めて観て、安らぎになってくれた。ギターを始めてアンプも買い、私の歴代再生回数ランキングを軒並み更新してしまう程ののめり込みを見せた。おジャ魔女と同じくらい私のアイデンティティになりそうな作品。次にバンド、「赤い公園」。あらゆる曲調の曲で聴く者を飽きさせず、歌詞ではふざけたりしんどいときに寄り添ってくれたり、演奏は時に聴く者の度肝を抜いてくれる。他に記事を書きたくなりそうな趣味はギター、ランニング、フォント、酒、あたりかな。そういうわけで、いつまで続くかわからないけれど、おそらく人生が続く限り何らかに対してパッションは生まれ続けると思うので、それをこの場で綴れる限り綴っていければなと思う。どうぞお手柔らかに。