読み鍋屋

杓子を逃げしものや何

2022年春・ハイパー映画月間開始前夜

はじめに

映画館で観たい作品はなぜか集中するときには集中する。まあそれは夏休みなどの長期休暇に合わせたり、最近では感染者数の谷間など、社会情勢を考慮したりするからというのもあると思うけど、それにしても自分が興味を持つ映画はなぜか上映時期が被る。私が直近に映画館で観た映画3本は「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」(2021/10/17)、「アイの歌声を聴かせて」(2021/11/13)、「TOVE」(2021/12/25)と、1ヶ月間隔で、その後3ヶ月パッタリと観なくなっていた。かと思えば昨年7月には13~17日の5日間で「Arc」「クルエラ」「いとみち」と3本も観た。映画に関心が向く時期があるからというのもある気はするけど、とにかく今年はじめての映画ブームが訪れようとしている。これからほとんど毎週気になる新作映画が公開されるので、それを列挙しようと思う。

なお、私は鹿児島県鹿児島市在住なので、市街地にある3つのシネコンのどこで上映されるのか、4/5時点で各サイトで確認した情報を私自身の備忘録として載せておく。日付の後の「ミ」「天」「T」がそれぞれ、鹿児島ミッテ10、天文館シネマパラダイス、TOHOシネマズ与次郎である。

3/18    天    テアトル・クラシックスACT.1 愛しのミュージカル映画たち

午前十時の映画祭に参加するなど、映画好きのための映画をたくさん上映してくれる天文館シネマパラダイスがまた何か楽しそうな企画をやっているじゃないか。往年の名作ミュージカル映画を週替りで公開しているらしい。週末から行ってみようかしら。

theatres-classics.com

4/15    ミ/天/T    名探偵コナン ハロウィンの花嫁

GWはコナン映画の季節。昨年の作品の主題歌を東京事変が務めるということで初めて観た。一緒に観に行ったコナン好きの友達いわく、時節のイベント(昨年で言えばオリンピック)を無理に絡めようとした作品は完成度が低くなりがち。今回はそうでないので評判が良ければ&友達がまた行く機会に重なれば行こうかな。

www.conan-movie.jp

4/22    ミ/天/T    映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝

昨年観た新作映画で2番目に好きだったクレしん映画、昨年は監督・高橋渉、脚本・うえのきみこだったが、今年は監督/脚本・橋本昌和、脚本・うえのきみこという布陣。去年よりもギャグ路線になりそうだが、脚本が一緒だから期待。昨年の映画レビューにも書いたがクレしん映画は子どもたちの笑い声に包まれて観る映画館での視聴体験が良いから、評判がよほど悪くなければまた足を運びたい。ていうかゲスト声優花江夏樹悠木碧雨宮天って豪華だな?!

www.shinchan-movie.com

ギャグ路線だという情報を得た気がすると思ってサイトを見てたらキャッチコピーが「明日を、生きて。」…今年も名作の予感?!

昨年の映画レビューはこちら。

yominabe.hateblo.jp

4/29    ミ    劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略

輪るピングドラム」10周年記念作品の前後編二部作、ついに前編が公開。TVシリーズの再構築と新作パートとのことなので、前編はTVシリーズの総集編+ちょっと違うエンディングなのかな?TVシリーズやくしまるえつこメトロオーケストラが歌う主題歌と、劇中の登場人物からなるユニット・トリプルHが往年のバンド・ARBの楽曲をカバーした音楽が良き。監督はセーラームーン少女革命ウテナで有名な幾原邦彦

あらすじをかいつまんで説明する。双子の兄弟・冠葉と晶馬と、余命わずかと診断された妹・陽毬という3人の主人公の物語。3人が水族館を訪れているときに陽毬が急に倒れてそのまま命を落としてしまうも、水族館で遭遇した不思議なペンギン帽を被ることで奇跡の生還を遂げる。彼女がペンギン帽を被ると、普段のおしとやかで優しい陽毬とは対象的に高圧的で毒舌になり、「ピングドラムを手に入れろ」という命令をする。失敗したら再び陽毬は命を落とすと脅されるままに、冠葉と晶馬はピングドラムを探し始める…。

ちょっとシリーズ見返してから見に行かないとな。HPに掲載された、新作に臨んだ監督のコメントがまたワクワクさせる。

この時代にピングドラムのキャラクターたちともう一度会える奇跡、つなげてくれた人たちに感謝したい。
あれから10年、僕たちは何を失ったのか。あの時、どこにも行けなかったキャラクターたちが、今どこにも行くことが出来なくなった僕たちに何を伝えてくれるのか、それを確かめたい。
すべての命は喪失と共にある。さあ、生存戦略しましょうか。

penguindrum-movie.jp

5/13    ミ/天/T    シン・ウルトラマン

2016年に「シン・ゴジラ」を手掛けた庵野秀明が往年の名特撮を「リブート」するシリーズ二作目、ウルトラマンのリブート映画である。私は小学5年で初代ウルトラマンに、6年でウルトラセブンにハマった。シン・ゴジラも公開当時少なくとも3回行った(1回は立川シネマシティでの極上爆音上映)。楽しみでしかない。というか本作の主人公の所属組織が、初代マンの「科学特捜隊」の略称と同音異字の「禍特対」になってるのが笑う。

shin-ultraman.jp

5/20    ミ    映画「五等分の花嫁」

本ブログでも散々熱中している様子をお伝えしてきた漫画「五等分の花嫁」の全14巻のうち、2クールかけて既にアニメ化されているパートから先の11巻から最終巻までをアニメ化した完結編。2時間半以上の大ボリュームだそうだ。すでに原作を読みきったので、原作の魅力を最大限描いていてボロ泣きするか、端折りが激しすぎてもやりながら見るかの二者択一になる予感。ついに5人の誰が結婚するのか、他の4人はどうなってしまうのかが明らかになるッ!!!

www.tbs.co.jp

5/28    ミ    犬王

四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!!」で知られ、サイエンスSARUの設立者としても知られる湯浅政明が監督を務め、「逃げるは恥だが役に立つ」「MIU404」「獣になれない私たち」「罪の声」など数々の実写ドラマのヒット作を手掛けてきた野木亜紀子が脚本を務めるアニメ映画。というだけでもう期待感全開なのだが、「室町時代能楽師の話」「音楽は『あまちゃん』の大友良英」「声は女王蜂のアヴちゃん、森山未來柄本佑など」という情報の全部が強い。ワクワクが止まらない。ていうか原作は古川日出男による「平家物語 犬王の巻」だそうで、同じサイエンスSARUで「けいおん!」「映画 聲の形」の山田尚子監督が手掛けた今年冬クールの連続アニメ「平家物語」に連なる話だという。前にもこのブログで言及したけど、今年は時代劇ものの黄金時代だ!

inuoh-anime.com

平家物語」など今年公開されている時代劇ものに言及した記事はこちら。

yominabe.hateblo.jp

まとめ

アニメ映画中心のラインナップになったが、劇場での視聴経験が連続しそうでワクワクだ!あとオリジナル作品じゃない映画は「映画」ってつけたり「劇場版」ってつけたり、タイトルにも色々あるね。