はじめに
羊文学にハマって初めてライブを観に行った。2019年11月30日に福岡で赤い公園のライブを観て、2021年11月6日に京都でリリィズのライブを観て以来のライブ遠征。本稿ではそのライブの感想…ではなく、ライブ前後の1泊2日の小旅行の記録をお届けする。
ライブの感想は以下の記事を参照されたい。
1日目
出発まで
朝9時15分の飛行機を予約していた。空港に余裕を持って到着するためには家を7時過ぎに出なければならない、すなわち6時50分くらいには起きないといけないはずだったが、10日前にヨーロッパから帰ってきた時差ボケが抜けておらず(というか真剣に抜く気がなく夜型生活を続けてしまったせいで)、0時に布団に横たわるも寝付けずに結局眠れたのは2時半。
結局4時間半弱睡眠という状況で奇跡的に目覚め、なんとか空港バスに乗り込んだ。もう安心だ。バスで軽く寝る。起き直してからコンビニで買った蒸しパンをカフェオレとともに流し込み、徐々に目が覚めてくる。
羽田に到着
そうこうして飛行機に乗り、定刻通り11時頃に羽田に着いた。首都圏の実家から母親が車で迎えに来てくれたので、そのまま高校の後輩と待ち合わせている原宿に車で向かう。運転させてもらいながら今日観に行く羊文学のプレイリストをかける。「天国」と「絵日記」が、晴れて焼けるような暑さの東京の昼間を、冷房の利いた車を運転しながら通過するのにベストフィットだった。通学で乗り換えに使っていた渋谷の駅を車で通過するのはなんとも心地良い。表参道はあまちゃんのロケ地にも使われていたな、なんてことも思い出す。
原宿に降り立つ
停車して下車するところを探すのに手間取り、少し待ち合わせ時間に遅れて原宿で後輩と落ち合う。4年近く会っていなくてここ数年は連絡も取れなかった彼が変わらぬ様子で目の前に現れたのは何か嬉しかった。しかしめちゃめちゃ暑い。「暑い」を連呼しながらまずランチを食べられる店を探してみる。竹下通りに行けばオシャレランチが食べられるところなんてすぐ見つかるだろう、と思っていたが案外そうでもなかった。原宿の街は想像していたよりもユニクロとか吉野家とかマツキヨとか電気屋さんとかの、街によくある店舗もたくさんあって、おしゃれタウンというよりも外国人観光客向けの街だなと思った。
そうこうしているうちに目に入ったのはピーナッツカフェ。スヌーピーのコンセプトカフェである。そこでオシャレなランチプレートをいただく。量少なめで値段は少し高め(と言ってもキャラクターのライセンス料を乗せることを考えればまあ妥当な値段)で、ああ原宿女子の胃袋はこんなもんなのか、と思っていたら、案外自分もそれなりに空腹を満たすことができた。グッズショップのコーナーも見ていると、ピーナッツカフェにピーナッツがある!買わなきゃ!!と思って母親へのお土産に即買い。
インスタのストーリーに上げてフォロワーさん二人から「カシューナッツじゃない?」という指摘をもらい、翌日ようやく自分がカシューナッツを買っていたことに気付く。テヘペロ。
さてピーナッツショップを出て、本日原宿に来た目的であるswatchにに向かった。swatchで腕時計を買う一連の流れは以下の別記事にまとめた。
明治神宮を散策して代々木へ
さて、swatchで買い物を済ませたが、グッズ販売開始時刻の16時までまだしばらく時間があったので、後輩としばらく散歩を続けることにした。原宿らしいもの、クレープを食べたいと言っていたので各自買った。私はアイスクリームが載っていない生クリームといちごとバナナのシンプルなやつを買ったが、この選択が今振り返ると誤りだったのかもしれない。というのも、アイスクリームが載っていると量が多すぎて食べきれないと考えて、載ってない方を選んだのに、そのアイスクリームを載せなかったことでできた隙間にはぎっしりと生クリームが詰め込まれていたのだ。軽く満腹気味の胃袋と灼熱の原宿では間違いなく供給過多だった。原宿女子の胃袋はこのクレープを食べるためのマージンが確保されていたのかと思った。
クレープを買ったあとは明治神宮を通り抜けることにした。私にとって原宿といえば竹下通りよりも明治神宮の森というくらい、明治神宮には馴染みがある。灼熱の原宿の中に鎮座するオアシス。この森を破壊しようとしている東京都はどうかしている。
森を歩いて代々木の方に抜けた。就職の話とか近況とかを話した。明治神宮から代々木駅にかけては、住んでいた8年ちょっと前と比べてもほとんど変わっていないように感じられて安心した。その足で高架下を抜け、目に入ったフレッシュネスバーガーで涼むことにした。カメラ体温計は37.1度を示していた。完全に熱中症だ。鹿児島にはフレッシュネスバーガーが無いので、久々に好きだったストロベリースムージーを飲みたいと思って入ったのにまさかのメニューから消滅。仕方ないからレモネードを頼んで飲んだ。
代々木からお台場を目指す
このままでは到底2時間のライブを立ちっぱなしで見届けることなどできない、と悟った私は、東京テレポートに着いてまずコンビニで冷凍アクエリアスを買った。脇に挟んでクールダウンを図る。
ちょっと楽になりグッズ先行販売の列に並ぶ。想像より行列はずっと短く売り切れになっているグッズもなく、10分程度で列を抜けることができた。タオルと同行者に頼まれていたノートを買う。リフレクターバンドなるものがリスト外だが売られていたのでどんなものか販売員さんに訊いてみると、腕に巻くと光るバンドです…みたいな説明をしてくれた。タオルとノートください、と伝えた。ピンバッジガチャもあった。ライブグッズでガチャとは珍しい。一回引いてみたら赤いOOPARTSと書かれたバッジが当たった。そしてCDを購入すると貰える直筆サイン。初回盤を持っていたので通常版を買って無事ゲットした。嬉しい気持ちと、やっぱり直筆サインというのは直接自分の前で書いてもらう時間を含めて価値があるものなのではないか、というアンビバレントな気持ちに挟まれた。
行列がおもったより遥かに短かったため逆に時間が余った。外を歩くとまた熱中症を再発すると思い、DiverCityの涼しいフロアでしばし休憩。パソコンと携帯の電池が着々と減る。そうこうしているうちに開場時間が訪れる。ショッピングモールにライブTを着ている人たちがちらほらいる様は、他の単独で建っているライブハウスと違って、街中にこれから同じ場所へ向かう人達が紛れている感じがしてワクワクした。
立ち位置はコロナ禍で間引いているのと規制退場をしやすくするためだろう、事前にググって見つけていた番号とは違い、想像よりちょっと遠い立ち位置だった。Zepp DiverSityに今後行くかもしれない人のために伝えておくと、立ち位置表はこんな感じ。不正確なところがあるかもしれないし後ろの方はきゅっとすぼまっていたが、とりあえず確かだったのは、前の方は真ん中でブロックが区切られていて前から左右順にアルファベットが振られていたこと、その中では前が一番若い番号で、(少なくとも左半分のブロックでは)右に向かうにつれて番号が大きくなっていたことである。
こんな感じで、依然良い立ち位置なのは変わらないのに想像ほどではなかったためにちょっとテンションを下げてしまったのがとてももったいなかった。人の欲とは際限がないものである。ライブパフォーマンスが素晴らしかったことは以下の記事に書いた通りだ。
ライブを終えて同行した友人と渋谷へ向かった。ぴょんぴょん跳ねていたので足は多少筋肉痛になっていたけど、開演前にリポDを飲んでいたので、朝から寝不足で飛行機に乗って一日歩いて途中軽い熱中症になって2時間のライブで跳ねていた後にしては疲労感が少なく軽やかな気分だった。渋谷に着く頃には結構遅い時間になっていたのであまり長居はできなかったけど、冷房の壊れたもんじゃ焼きのお店でライブの感想をあれこれ語った。楽しい時間だった。渋谷で解散して実家に帰った。
そして2日目に続く…