読み鍋屋

杓子を逃げしものや何

この錦木千束が尊い!! #2

はじめに

リコリス・リコイル」を初めて観たのがたしか8月5日だか6日だか、とにかくそこから1週間たらずで、私はリコリコの主人公の一人、錦木千束(にしきぎ・ちさと)の魅力に囚われている。脳内のリソースは常に40%以上ちさとに割かれている。まあそのおかげで残りのリソースも有効活用できているのだが。

前回「人知れず研究室のデスクトップ画像を見てニヤニヤしている」と書いた。その翌日に研究室で、仲の良い職員さんが、机の前を掃除してくださったときに、うっかりデスクトップ画面を出しっぱなしで席をはずしていたので、間違いなくがっつり見られたと思う。でも特に触れられなかった。笑

さて。ちさとの最大の魅力は安済知佳が吹き込むそのキャラクターボイスから溢れ出す躍動感である。というのを、前回の記事で、声にフォーカスした第1話の推しシーンレビューとともにお伝えした。

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前回取り上げた最初のシーン、ちさとの表情が見えるように窓の外から俯瞰で縦長の絵を誰か描いてくれないかしら、という淡い希望を抱えつつ、自分で描いてみたい欲求も非常に高まっている。とは言ってもこれまでにそれっぽい絵を描けたのは7年前に「おジャ魔女どれみ」にハマった時に模写した頃くらいの話なので、見よう見まね以外でちゃんとした絵を描けたためしがない。数ある趣味の中でも特に腕に自信のない方である絵を、果たしてθ氏は本当に描き始めてしまうのか…?!

閑話休題。観進めていくほどにその魅力は増すばかりである。本稿では第2話の推しポイントを台詞とともに紹介する。推しポイントの説明の中でかぎかっこに囲まれて発音を説明する箇所では、半角文字は時間が短めなことを表し、""(ダブルクオーテーション)で囲まれた文字にアクセントが来る。

前回と同様、重要なネタバレは避けているが、台詞を取り上げている以上展開の予測はつくようになっている。途中まで読み進めて興味が出てきたら本編を観るのに移行するのをオススメする。

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推し度合いの表記

前回記事に引き続き、以下のような基準に従って星でその台詞の推し度合いを表す。回を追うごとに似たようなシーンを取り上げるハードルが上がり、取り上げるシーンが減っていくことが予想される。

☆★★★★

普通に聞いていて心地が良い。この星の数で取り上げている場合は、声以外の仕草などに特筆すべき魅力を感じたということである。

☆☆★★★

一時停止して聞き返してみたくなる。ここ以上を列挙していく。仕草など声以外の要素を踏まえると☆☆☆★★以上になっていることもしばしば。

☆☆☆★★

心拍数が上がる。声はなんとか留められる。ニヤニヤは抑えられない。

☆☆☆☆★

極まって思わず声を上げてしまう。

☆☆☆☆☆

理性消失。声にならない叫びを上げて思わず体を前後に揺らしてしまう。

推しシーン全集

3:00 寝息 ☆☆☆★★

下着姿で寝落ちしているのが人気のシーンですね。私もいいと思いますよ(澄ました顔で)。実はこの時間の数秒前から、劇伴の裏で既に寝息を立てているが、ここで音にならないちょっと引っかかったような寝息がしっかり聞こえてくる。絶妙にリアルで笑ってしまう。ちさとだからかわいいと感じるのはわかっている。しかし2話連続で登場シーンがお目覚めである。劇伴も好き(笑)

3:10「やば!寝ちゃった!」☆☆☆★★

明らかに遅刻寸前の時間帯に気づくと一気に目覚めるよね。前回の伸びしながら出してた声より出だしの声量がしっかりある。取り乱してこのあとに「やばやばやば…」と連呼しながら急いで支度する言葉にならない声、もまためちゃめちゃにリアルである。好き。

3:23「お待たせ、千束が来ましたー!」☆☆★★★

「お-またせ-」と気持ち伸ばすのがポイント。自分の一人称を名前で呼ぶのはなかなかハードルの高い行為だが、やはりかわいい。この後「お客さん少ないお店だから」って言った後にミカさんの反応をちらっと見やる演出が好き。

3:38「忘れませんよー」☆☆★★★

「ませ」あたりがちょっと舌っ足らずな感じになっていて良き。

5:21「うん、依頼主、凄腕ハッカーでしょ、どんな人かなあ、やっぱり」☆☆☆★★

口の中に食べ物が入ったまま喋っててもかわいい。「やっぱり」以降急激に聞き取りやすくなるので、ここで飲み込んだんだね。ここではちゃんとハッカーって言ってるけどその後ちょこちょこ「ハッカさん」って言ってるのがかわいい。

5:28「小柄な男かな。カタカタ、ターン」☆☆☆★★

疑問形の台詞だと語尾を上げて少し間延びした感じで離しがちだけど、ちさとは「お"と"こかな」にアクセントが来てすっと着地する。語尾が間延びしないというところは、ちさとの口調に共通する推しポイントの一つだ。なので途中声が裏返りかけるくらい音域が広くても、心地よく聴き続けられるのだと思う。動きと一緒に「カタカタ」でタメて「ターン」で撥ねるのがアガる。

5:41「たきなさん今の状況わかってるのかなー」☆☆☆★★

目が横長数本線になって下半身をたきなに近づける、へんてこな動きとともに、ふざけたお説教を始める浮かれたちさとが良き。この後結局話聞いてなくて食べきれず、結局話聞いてなかったのがちさとの方だったことが判明する一連の流れを含めて好き。

5:53「特急だよ?駅弁食べようよ~。ちょっと食べる?…まあ~まあまあまあそう言わないで、煮卵美味しいよ?はい、あーん……おいしい?(美味しいです…)ハイ美味しい~♪♪」☆☆☆☆★

ハイッ!!!食べますッ!!!…「駅弁食べようよ~」までの誘ってる感じ、「ちょっと食べる?」のニヤついてる感じ(ここはより直接的に訊いてるからか、語尾下げずに間延びしている)、「まあ~まあまあまあ」で早口になり「煮卵美味しいよ?」で緩くなる。また緩急に翻弄される。「ちょいちょいちょい」とかでも出てきた”なだめ早口”、ちさと推しポイントのポピュラーなカテゴリーになりそうだ。たきなもこれまでちさとには一貫して冷たい態度を取ってきたが、これを繰り出されてしまったら思わず煮卵を勧められるがままに口にしてしまうしかない。嬉しそうな「ハイ美味しい~!」がトドメ。煮卵美味しいって言っただけでこんなに喜んでくれるなんて、好きになるしかないじゃない……前回ベストシーンに選んだ「思ったでしょ~~♪♪」に続く、語尾に音符が見える魅力が限界突破した台詞でございました。

7:28「はいはいはーい!千束が運転しまぁす♪」☆☆☆★★

あざと一人称、おかわりいただきました。「し"ま"ぁす」にアクセント。ご機嫌そうに右手まで挙げちゃって、僕も嬉しいよ。

7:32「えぇ~なんで~?たきな運転できんのかよ~」☆☆☆★★

「nえぇ~"な"んッで~たきな運転でッきんのかよォ~」みたいな発音。前回の「カリカリしてんのよ」以来の変顔ノルマをこなしてくれてありがとう。今回の発音はそんなに口の形が変わった感じはしない。

7:58「うわぁ、なになに?」☆☆★★★

「うぅわぁ、ナニナニ?」みたいな、急展開に呼応するように躍動感ある反応をかましてくれた。良き良き。

8:03「えっえっ?今のなにさ合言葉!?かっこ悪!えっあっちょっと、え、スーパーカーはー?スーパーカーが良いんだけどー!」☆☆☆★★

前半毒舌ウーマンだったのに後半は完全に駄々こねガールと化してるのが良き。発音を書き起こしてみると、「えッえッいまのナサあいことば?かっこわるぅ~え、あ、チョと、え、(以降ゆったり)」とまたしても緩急炸裂。ここまでまともな息継ぎは「スーパーカーはー?」後のみ。声に出して読みたくなる!しかしどうやってあの駐車場の柵飛び越えられるんだ。笑

10:10「いや~それはこっちの台詞だけど」☆★★★★

人の車の窓にほっぺたをくっつけるでない!!しかしかわいい!!

10:23「うわぁ~」☆☆★★★

急加速した車両の後部座席に打ち付けられてアヒルの鳴き声みたいな叫びをあげるところ、大変良き。でも気をつけてね。

13:05「よっそ」☆☆☆★★

助走をつけてジャンプするときの独特な掛け声。「よっこいしょ」の短縮形だろうか。ここからちさとハイパーかっこよモード突入でありますッ!!!直後のふわっとカメラ目線で髪が広がるスローなシーンが良き!!

13:52「ハイ残念!」☆☆☆★★

その前の「とうッ」(今どき使う人いる?!笑)からの一連が落ち着きが過ぎるよぉ~かっこよすぎるよぉ~(T_T)

14:42「血ぃでてるでしょ~?」☆☆★★★

ウィダーを飲むたきなを咎めていたときと対して変わらない口調で敵に接するちさとさん、どこまでも推せる。

15:21「今日、夕飯は誰と?(家族だ)良いねぇ」☆☆★★★

ひとこと目はハリのある声、ふたこと目はゆるい声。ちさと十八番のこの緩急に敵も降参である。その後の「鉄分取れよ」まで優しさが溢れている。そりゃあ誰もが好きになるはずだ。そして結果的に自分を救うことにもなる。情けは人の為ならずだね。

17:36「たきなのせいじゃない」☆☆★★★

この状況にあっても凛とした声でたきなを励まそうと気遣えるところ、見習いたい。

17:54 (ネタバレ回避のため伏せる) ☆☆☆★★

何を言ってもネタバレになってしまう~~とにかく好き~~~

ネタバレバリバリの感想は記事の最後に書きます。

18:47「(ネタバレ回避のため前略)…ってこと?」☆☆★★★

首を傾げる様子と表情がアップで描かれるこのシーン好きぃ~~~

19:26「むぅ」☆☆☆☆★

ふてくされてカウンターに伏せるちさとが控えめに言ってカワカワのカワなんですが!!!好き!!!

…なんかこの辺の自分、輪をかけて語彙力を失ってるな。

19:36「ん?あ、あ~!!!何撮って…いつ撮ったのそれちょっと~!!みーずーき!うん?」☆☆☆★★

「ん?あッああ~~~!!ちょッなぁに撮って…い~~つ撮った"の" そ れ ちょっと~!!」…子供を叱るお母さんみたいでかわいい。みずきに怒るときがすっごく生き生きしてて毎度ニヤニヤしながら観ちゃう。

20:04「あの人達も、今回は敵だっただけだよ」☆☆★★★

大事なことを言う時はゆっくりと。そんな当たり前の口調なんだけどそれが良い。

20:20「あぁ~先生甘いもので買収するつもり~?(いらないか)ううん、食べます~♪♪」☆☆☆★★

言葉自体はとがめているがその端々からは既に買収されるつもり満々な様子がうかがえるのが既にかわいい。それを受けたミカの「いらないか」も欲しいだろ?ってニヤニヤしてる感じが表れてて良き。最後のまた音符がついてるちさとの返事にまたやられてしまうんだ私は。

22:24「そっちのほうがよく似合ってるよ~よろしくくるみ~」☆☆☆★★

最後に"み"にアクセントが来る機嫌のいい口調。今回も最後までたくさん堪能させていただきました。

集計結果

さあ、ここまで列挙した推しポイントを目次で振り返ってみましょう。

ランクごとのシーン数は以下のようになりました。

☆☆☆☆☆:0

今回も最高評価は取っておくことにかろうじて成功。こんな序盤で使ってしまったら弾切れを起こしてしまう。

☆☆☆☆★:2

理性を飛ばしかけたのは2回でした。頑張った。笑

☆☆☆★★:14

☆☆☆☆★が減った代わりに☆☆☆★★は軽々と満たす場面が多かった。前回よりも☆☆☆☆★で良くない?!でも事実声は抑えられたしなぁ…みたいな☆×3.8くらいが多かった気がする。

☆☆★★★:9

前回の後半パートくらいの厳しさで全編観ていたはずだけど、結果的に前回とほぼ同数に。

☆★★★★:1

窓ほっぺたペタシーンのみでした。他の仕草がかわいいシーンは、☆×2以上でだいたい拾われていたように思う。

2話のベストシーン

第2話の推しシーン全26シーンの中でも最高評価の☆☆☆☆★を獲得したのは2つのシーン、そのうち私がより最高だと思ったちさと推しシーンは…

5:53「特急だよ?駅弁食べようよ~。ちょっと食べる?…まあ~まあまあまあそう言わないで、煮卵美味しいよ?はい、あーん……おいしい?(美味しいです…)ハイ美味しい~♪♪」☆☆☆☆★

です!!冷静に振り返ると19:36や20:20の☆☆☆★★がベストに選ばれてもおかしくはなかったが、実際に観ながら記録した時に思わず声が出て、軍配が上がったのは特急煮卵でした。おめでとうございます。

今回も声に出したいシーンが目白押しでした。いつか演技を生業にしたい時が来たら(来ない)教材にさせていただきます。

番外編

今回はウォールナットの声も光っていましたな。

12:08 ウォールナット「す、スーツケースを~…」☆☆☆★★

申し訳無さそうに、しかし失うと困るから慌てようを隠そうとしていても隠しきれてない感じが笑う。2回めに見直したらその真意がわかりなおさら可笑しい。その直後にちさとが周りを見渡す凛々しい表情も見どころ!

13:21 ウォールナット「う、あ、え、ちょっと、盾に使うのは無しだ!!」☆☆☆★★

一つ前に紹介したシーンより明らかに取り乱してる、その取り乱し感が克明です。

その他の感想

*観ている我々もちさたきと同じ反応になる見せ方が技ありだった!

*試験管につまったお団子食べたい~~!!!洗うのは大変そう。笑

アイキャッチのちさとが最高だから見て!!!

本編のリンクはこちらなのです!!

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3話に続く

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追記:ネタバレバリバリ感想

先程伏せた台詞をこちらで振り返ります。

17:54

「みずき!えっあっなななんで?!(落ち着け千束)えぇ~~!!先生~!」

「"み"ィずき!えッあッなななんで」みたいな感じ。この直前のみずきが缶を開けて(まだ飲んでないのに笑)「うぇえ~」っていうのも好き笑

18:56

「ちょッちッちょっッと待って、いろいろ訊きたいことあるけど、つまり、その、予定通りで、誰も 死んで ない…ってこと?」続く「おヨ…良かったぁ~みんな無事で…」「もぉ~死なせちゃったと思ったし…あぁ~もぉ~良かった~!無事で良かったほんと、ほんと~!」心から安堵しているちさと良き、この仕事をしながら、生きているということを大切にするちさとがよく表れていると思った。その前まではこれだけ落ち込んでいたのにたきなを落ち込ませないために冷静に振る舞っていたのもえらい。

12:08; 13:21 ウォールナット

3回観てようやく気づいたけど、ここのシーン本人がスーツケースの中から言ってんじゃん!そう考えると可笑しさが増すな😂😂「スーツケースを~」は「私を置いていかないでいただけますかね~…」だし、自分が隠れているケースにめちゃめちゃ銃弾当たってたらそりゃあ我を忘れるわ😂

 

22/8/11提出 22/8/13修正・投稿