読み鍋屋

杓子を逃げしものや何

この錦木千束が尊い!! #13A

はじめに

テレビアニメ「リコリス・リコイル」で安済知佳さん演じる主人公・錦木千束の声が好きなシーンを各話で取り上げ続けてきた連載記事「この錦木千束が尊い!!」もついに最終回のレビューに達しました。

これまでの記事を1話から読みたい方はこちらにアクセスしてください。

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途中から読み返したい方は本ブログの「漫画・アニメ-リコリコ」カテゴリから。

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この先ネタバレ注意。まだ観てない方は観てからどうぞ。

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12月頭に訪れるどでかい締切に向けてちょっと希望が見えてきたからようやっと最終回2回めを観られる!!!長かった!!(最終回から4日後)いや~~良い最終回だった!!とにかくこれに尽きる!!お陰で形見に囲まれる心配することなくグッズが買えるぜ!!円盤もTシャツもファンブックも同人誌も買い漁れるぜ!!最終回直前YouTube特番でキャストのみなさんが着ていたロンTがおしゃれだった!!欲しい!!色々話したいことがあるけどシーンを振り返りながらにします!!

推し度合いの表記

本稿では推しシーンの推し度合いを5段階で表す。コメントでの台詞の引用において用いている"(ダブルクオーテーション)と'(シングルクオーテーション)は強いアクセント、弱いアクセントを表す。

☆★★★★

普通に聞いていて心地が良い。この星の数で取り上げている場合は、声以外の仕草などに特筆すべき魅力を感じたということである。

☆☆★★★

一時停止して聞き返してみたくなる。ここ以上を列挙していく。仕草など声以外の要素を踏まえると☆☆☆★★以上になっていることもしばしば。

☆☆☆★★

心拍数が上がる。声はなんとか留められる。ニヤニヤは抑えられない。

☆☆☆☆★

極まって思わず声を上げてしまう。あるいはうるうるする。

☆☆☆☆☆

理性消失。声にならない叫びを上げて思わず体を前後に揺らしてしまう。あるいは涙を流さずにいられない。

今日はここで目次。

推しシーン全集

2:21「良い服!高かったんじゃないの?」☆☆☆★★

首を絞められながら絞り出す声と余裕を見せるような台詞、その組み合わせが良き!!

3:05 撃ち合って対面したときのちさとの顔 ☆★★★★

かっこいい…顔が良い…!!

4:30「ハア…ハア…こんな時に…もうちょっと頑張んなさい…」☆☆★★★

いやまあ今のシチュエーションなら使わない手はない演出し想定してはいたけどさあ、やっぱりお出しされちゃうとめちゃめちゃ心配になっちゃうわ…目の色彩設計がガチ…!!

5:10 「どれだよ」☆☆☆☆★

殺し合いをしているのに楽しんでいて休憩を申し込んできた不可解な相手に、息も絶え絶えになった極限状態で出る苛立ちッ…良きです…ちさとには元気でいてほしいけど…これは良きです…!!

6:03「あんたですら自分を正しいと思ってるのね…ホントのワルはやっぱ映画の中だけ、か」☆☆★★★

普段より元気なくポツリポツリとつぶやくトーンが好き。そのアンサーとして真島が「現実は正義の味方だらけだ」と言う台詞に被せて吉松が映る演出、これは名演出だと思う。彼もまた自分の正義に基づいて動いているのだ。それが良いかどうかはともかく。

8:09「皆、自分が信じた良いことをしてる。それでいいじゃん」☆☆★★★

「現実は正義の味方だらけ」でシンジとミカのシーンを始め、このセリフで終える脚本の美しさよ…!!初見のときにはさすがにミカの引き金を引きずって注目できなかったけど…!!それできっと「それでいいじゃん」と言っているちさともこの後目覚めて胸に入った手術痕を目にして、複雑な心境になったんだろうな…。

8:17「うおー!やっべ…これめっちゃ美味い!ちょっと飲んでみ?」☆☆☆★★

この相手の返事を遮る感じとか、だんだん調子戻ってきた感じとか、やっぱり真島とは打ち解けてる感じとか、もう全部が声のトーンに乗っかっててめちゃめちゃ良い!!8話ではあんなにざわついてた真島との仲良しシーンも、もう想いはたきなに託したから穏やかに観ていられるようになった…のは、このシーンではそんなことよりミカ…って引きずってるからかもしれない。

8:28「世界を好みの形に変えてる間に、おじいさんになっちゃうぞ」☆☆☆★★

「お'じー'さんに、なっちゃうッ'ぞ'ッ」みたいなイントネーション。久々にこの書き方した気がするな。。。笑 こうやって書いとくと字面でもトーンを思い出せるから気に入ってるけど、いささか労力がかかるので最近はサボっていた🙈また余裕がある時に前の記事も遡って加筆するかも。

しかしまあ会話を遮ったわけじゃなくて繋がってるこの自然体な感じが好き。わかるな~現実も気に入らないことが山ほどあるけど、それを変えようとしていると人生がいくらあっても足りないし疲れちゃうし、そんなことのために人生過ごしてたんだっけ、ってなるから折り合いをつけないといけない。そしてあまり道徳的でないことも、あまり人に見られないようにだましだましやっちゃって、知らせないまま、深く知らないままでいるのが実は丸く収まることもあるんだろうなあ、ということを最近思う。人間社会は巨大すぎて、独りで変えるには、あるいは変えるに足る仲間を集めるにはあまりに大変だ。そしてDAという組織や千束の行く末を見ていてもやっぱりそのことを考えさせられる。「この日常には、ワケがある。」というキャッチコピーはアニメの世界観だけじゃなくて現実世界にも通じるキャッチコピーだなと唸らされた。

8:36「今のままでも好きなものはたくさん。大きな街が動き出す前の静けさが好き。先生と作ったお店、コーヒーの匂い。お客さん。街の人。美味しいものとか、きれいな場所。仲間。一生懸命な友達。それが私の全部。世界がどうとか知らんわぁ。」☆☆☆☆☆

とっても穏やかな声で1話冒頭のナレーションをもう一度つぶやき始めるこのシーン、前段落をこれだけ書いててさあ再開だ、と再生ボタンを押した直後なのに涙が滲み、「ちょっと待って…」とつぶやいて再度一時停止せざるを得なかった。そこに続く好きなものの数々も嬉しそうに、慈しむようにつぶやかれるから良い。しかもともに流れるのがこれまでに出てきたシーンなのがもうね…!!ちさとの日常を一緒になって愛してきたからこそ深く刺さる名場面。それで言い切るか言い切らないかで歌い出すALIVEが最高じゃん?!私にとってクライマックスに変則主題歌が流れる好きなアニメと言えばデジモンアドベンチャーなんだけど、それに優るとも劣らない始まり方だったと思う!!

本作で、一度登場したシーンを使った回想が使われるのは稀だ。映像込みで回想する場面は、3話のたきなが、背中を押してくれたちさとの言葉を反芻して模擬戦に向かうシーンだけだし、声だけリフレインシーンまで対象を広げても12話のフキが、命令に反して延空木を降りる決断をする場面だけだし。このように、この作品は既存シーンを再利用した回想シーンが極端に少なくて、それはすなわち作画枚数が増えることでもあって気合の入りようを感じさせるんだけど、それだけ限られていることで尚更、回想シーンが印象に残る。もちろんそういった効果を抜きにしても、めちゃめちゃ大事な場面でだけ使われているだけあって、演出にもめちゃめちゃ気合が入っていてすんなり受け入れられてしまう。

というわけで私もその気合いに応えて、回想シーンに使われてたシーンを記憶を頼りに書き出していきましょうかね。過去の記事で言及した場面は時間も書きつつ、記憶が定かじゃない場面に関しては、ちょっと時間に余裕が無いので、正確な情報は数カ月後に加筆することにする。話数と時間にリンクを貼っている先は本連載記事の当該話数の台詞に通じているので、気になる方は参照されたい。

*大きな街が動き出す前の静けさが好き

1話0:47で千束が出発しバイクで任務に向かう早朝の旧電波塔。

*先生と作ったお店

外観と入り口のアップ。前者は幾度となく登場したアングルだけど昼間の初出はいつだったかな、1話でたきなが訪れるところかな。→(10/8追記)そうだった!1話4:04!

後者は初登場かな。と思ってたらBパート13:58で再登場!→(10/8追記)実は1話8:20でも登場していたのでした。

*コーヒーの匂い

サイフォンコーヒーがアップになる場面…初回かな!!→(10/8追記)1話6:02!

*お客さん

1つ目は7話2:50で「ありがとうございましたぁ、明日の昼休憩に阿部さんも来ますから」と言いつつ常連さんたちを見送る場面。

2つ目は4話19分前後で阿部さんがニュースに出ているところを眺める場面かな?→(10/13追記)4話19:40!

*街の人

5話8分前後で松下さんをガイドしていた時に遭遇した阿波おどり

2話2:20、真の作戦を知らされず半ばドッキリを仕掛けられたちさとがミカに詫び(機嫌取り?笑)団子を出してもらう場面、かな?

*美味しいものとか

4話9:22、買い物を終えた二人がパンケーキ屋さんを訪れる場面。

*きれいな場所

4話12:51、水族館で千束が非殺傷弾を使う理由をたきなに打ち明けた後の肩ドン。4話のベストシーンに選んだ。

*仲間

11話3:49手前、ラウンジでクルミにファーストクラスの礼を言うミズキ。たしかにここのミズキの表情キマってたな…まあリンク貼ったクルミの台詞ですぐくずれるんだけど😂

6話21:24「まーじまさーん」。この場面はたしかにクルミの表情がキマってるだけじゃなく、1話でたきなが左遷されるきっかけを作ったハッカーが自分であることを打ち明け、本当の仲間になる重要な場面だったね。

ミカが「行って来い」と言ったであろう場面、どこだっけ…!!6話か9話辺りだったかなあ…!

*一生懸命な友達

最後のたきなは描き下ろし。これだけの矢印を向けていてたきなが得た評価が「一生懸命な友達」か…と最終回直後は話題になっていた。けど、彼女にとって友達と言える同世代の人間はたきなが初めてだっただろうし、彼女にとって「友達」とは特別な存在なんじゃないか、と言う感想を見て腑に落ちた。さらに改めてこの場面を見返してみると、一つ前に出した「仲間」という言葉でも表現できるし、それに連続する「相棒」という言葉も使えただろうに、そして真島にとっては相棒に映っていただろうに、そこで「友達」という言葉を選択したところに、やっぱり少なからずたきなを大切に思っているのがにじみ出ているなあと思う。

判明しただけで1,2,4,6,7,11話と、日常が描写された回からまんべんなく選ばれていた!

9:10「ありますよ?私を必要としてくれる人にできることをしてあげたい。そしたらその人の記憶の中に私が残るかもしれないでしょう?いなくなった後も。」☆☆☆★★

人生の達成感って究極これだと思う。楽しい人生を送れるかということと同時に、人に覚えてもらえるようないい影響を与えられるか、自分が存在した証を残せるか。私が今の職業を選んでいる理由も少なくない部分がこれ。

9:25「そうね、それはホントくそったれ」☆☆☆★★

真島に対しても優しい返事をするちさとが輝いている。

9:36「ビルから落ちなかったほうじゃない?」☆☆★★★

何も言わず戦闘再開するのがかっこいいなあ!!で「正義のヒーローはどっちだ?」という真島の問いに対してこの返答をした後に、自分もろとも落ちていこうとする千束の行動が、すなわち「ここに正義のヒーローはいない」というアンサーになっていて、それを助けるたきながちさとを正義のヒーローにするヒロインなんだな…!!スイッチになっているスマホを中央に挟んで相対するちさとと真島の構図、ボリュームが上がりテンポが加速していくALIVEに鳥肌が立つ…!!

10:14「アアッ!!」☆☆☆★★

初めて敵に背を向けて負傷するちさと…!!!

10:51 真島の横顔に非殺傷弾をぶちこむちさと ☆★★★★

銃の反動を手を上げて逃がすのがカッコイイ…とどめを刺しかけて油断していた真島が死の恐怖を思い出すのがカッコイイ…落下していく真島とちさとが美しい…!!

このシーンの銃の撃ち方、プライベート・ライアンのオマージュだそう。なぜか酔っ払った時に観ようとして眠ってしまったからまたリベンジしたいな。というかこの作品を観てると観たくなる映画たくさんあったな。ジョン・ウィック然り、ダイ・ハード然り…。

休憩だ

えっまだAパートしか終わってないの?!濃い!!!問題はあらかた片付いたよ、あとはちさとの行く末を見守るだけだよ…!!と思っていたら、Aパートの好きな場面をまとめているだけでもう8000字超えちゃった!!というわけで本稿は一旦ここで休憩、残りのBパートは筆を改めます。最後までお付き合いください!!

その他、印象に残ったシーン

0:00 降りていくエレベータとともに大きく映し出されるタイトル

オープニングなし確定演出キタコレ!!!激アツ最終回の始まりの予感、しかし何か悲しげな音楽…だと…?

0:20 フキ「ちょっと血が出てるが…絆創膏貼っとくからな」

最終回の日の昼間に一番真似しておしゃれに見えそうだなと思ったからサクラの髪型にしてきたところだったのに!!冒頭20秒で早速辛い!!見直してる今も心配で涙目になってきちゃった!🥺どんなときでも冷静なフキが声を震わせてて、ちょっとどころじゃない血の出方って本人も分かるだろう時に懸命に安心させようと声をかけるフキ…😢😢

2:41 フキ「我々はリコリスだ!(だけど!)これまでも…そうしてきた!」

懸命に使命を全うしようとするフキ、どんな思いでこの言葉を発したかと思うと…リーダーは辛い決断を迫られるね…😢😢楠木さんが名前呼びして冷静に諭してくれるのが良かった…司令の面目躍如!

3:16 たきな「フキさん…(はしごを登るたきなと下降を始めるエレベータインサート)(ダメだ!命令だ!)以前と同じく、私の独断ということで(なら私も行く! ダメだ…現場リーダーは私だ)だからあなたにお願いしています。今千束を救えるのは私で、サクラを救えるのはあなたです。私達で決めましょう」

土壇場で初めてたきなが「フキさん」と名前を呼ぶのがまずアツい。そしてお互いの相棒を助けようというその理念と落とし所がすごく好き…!フキが最終的に「千束を頼む…」とつぶやくのが極めつけだね、今は相棒じゃなくても幼なじみだもんね😭

4:09 手榴弾で破壊されるガラス

明らかガラスが割れる音してるやん、そんなひっくいフェンスの先にガラス張りとか設計大丈夫なん…?って心配になった🙈走ってくとどんどんひび割れてくし!!東京タワーの展望台にある強化ガラスの床とは事情が違うからね!!😂(…あれも流石に手榴弾なら壊れるのかな、でもその後の周りも割れるようなことにはならなさそうだよね…)

4:39 真島「良くねえ音だ…休憩だ」

いやスポーツマンシップにのっとってるな真島!!まあ手負いで勝っても目標は達成されないだろうしな、そしてこの後台詞としても言うけど「弱者の味方」という理念に立てば手負いの千束を攻撃するのは筋違いなのだろう。

6:32 ミカ「シンジ、そいつが千束を襲った女か?」

9話で千束の心臓を破壊されたことを静かに受け入れていたものの、心のなかでブチギレていたことを娘たちには見せず実行した張本人の前で初めて爆発させる場面。右肩から露わになったムキムキの筋肉が一周回ってサイボーグと見紛うほどだった…第一声から見たことないミカの怒りが伝わる…!!まさか足に不具合などなく身体は鍛え抜かれていたことを感じさせず、見ているこちらもあっけにとられているうちに姫蒲がボコボコにされていて、本人の前ではひた隠しにしていた千束の境遇への怒りと、ミカを怒らせたときの怖さが同時に押し寄せてきて言葉を失った。

7:19 シンジ「私は、分かってもらえなかったよ…見ろ、返されてしまった…私はもう要らないみたいだ」

いや~話し合いが通じなかったみたいな言い方しているけどさあ、あんたどう考えても話通じないムーブしてたからね…とは思うものの、シンジの気持ちも分かる気になるこの場面は、やはり彼も彼なりの正義で動いていたのだなあと再確認させられる名場面。「千束は信じなかったぞ」と言ってたけど、本当にあると分かっててもシンジには手をかけなかったんじゃないのかね?と考えさせる台詞に、ああやっぱりすれ違いはかなり根深いものだったんだなと感じずにはいられない。

7:50 ミカ「シンジは嘘を言わない」

銃を向けている相手に絞り出すように言うのがね…これほどの信頼関係を築いてきたのに自ら今生の別れにしないといけない悲しさと覚悟が伝わってくるようでね…😭😭

7:54 シンジ「今更嬉しくないな…フッ…狂わされたな、お前も…あの子に」 ミカ「そうだな」

涙を流すミカが視界に入って笑わずにはいられなかったんだろうな…出逢った頃は容赦なく手をかけることが出来ていただろうミカが…それを狂わされたと表現したんだね…。最期に絞り出すように返事をするミカが切ない…ここで返事をしたことが彼にとっての精一杯の愛だったんじゃないか…覚悟がなくなってしまわないギリギリの…。

ミカとシンジだけでなく、たきなも千束に人生を変えられた(≒狂わされた)し、多くのファンが千束を好きになってこのアニメを好きになり情緒を狂わされたと思う。足立監督も「千束を好きになってもらわなければ話にならない」と言っていた*1ように、本作で千束を取り巻くたきなやミカに感情移入して作品にのめり込むためには、たきなやミカと同じくらい千束を好きになる必要がある作品で、その条件を十二分に満たしていた作品だったと思う。私が本作をこれだけ好きになったのも千束に狂わされたから。なので3話までで千束に狂わされない人はこの作品に没頭しなさそうだし、人に薦めるときにも、少なくとも3話まで見てほしいと伝えている。

7話でシンジへの引き金を引けず「覚悟なんか…あるわけ無いだろ」とつぶやきエレベータでへたり込んでいたミカが、9話で千束の心臓が破壊され、10話でこれまで千束にしたことが間違っていなかったと肩の荷を下ろすことが出来、これからも千束のやりたいことを最優先させてあげるために覚悟を決め、自分が愛した相手を涙を流しながら銃撃するこのシーン、覚悟を決めたミカがかっこよく同時に哀しさも訪れた。これまで幾多のガンアクションシーンでクールな銃声がつけられてきたからこそ、ここで旧電波塔の外から銃声が聞こえないことが深く印象に残るシーンだったと思う。下のツイートがとてもうなずけた。

錦木千束という名前が「錦木塚物語」から取られていることは既に他の記事で言及されていたが、このシーンを受けて安済さんが「吉松とミカをつなぐ存在が千束だった」と、原典にシンジとミカをなぞらえていた。

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この物語は千束とたきなで例えられるんだろうか…と考えていた私ははっとさせられた。やっぱ演技がすごい人は作品理解もものすごいんだなあと感嘆した。本作で登場人物同士の関係性が深掘りされていたのが千束とたきなだけではなく、いやある意味思想の違いの衝突という重いテーマをシンジとミカが請け負っていたことで、本作の重みが増していたと思う。リコリコを好きになってから、千束を見習いたいと思ってきたが、その育ての親であるミカの生き様をこうも見せられてしまったら、やはり最も目標とすべきはミカだなあと感じた。

9:19 真島「フフ…んで、お前を必要とする最期の依頼人が俺ってわけだ」

なるほどなあしっくりくる気もするし、完全にはわからない気もするなあ。手段が違えばもっと素敵な出会いになっただろうにな。シンジと似たような感想を抱いちゃうな。

10:30 たきな「千束っ!!」

悲鳴に似た叫びを聴いただけで涙がにじむ…!!ギリギリ間に合った!!その後隙をついてちさとが真島を巴投げしたあとに鉄骨から落ちるガラス片があまりに美しい…!!

11:15 たきな「ゥゥゥアアアッ!!」

手に汗握る展開とはこのことだね…!!鉄骨を駆け抜け、高速弾のワイヤーを引っ張りその片方を肩に背負い、おそらく摩擦熱で煙を吐きながら懸命にちさとを受け止めるたきな!!!ついに報われる時が来た!!!カッコイイ!!!

最終回Bパートに続く!

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*1:以下のインタビューからの引用。

febri.jp