読み鍋屋

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羊文学単独ツアー「if i were an angel,」ネタバレあり感想

はじめに

そっちはどう、調子はどう?私は12月にリリースされる羊文学のニューアルバムと4月の横浜アリーナ公演の報せを昨日聞いて大変ほくほくであります😎

去る9月15日、羊文学単独ツアー「if i were an angel,」の大阪公演2日目、はじめてファンクラブ先行で手に入れられたチケットで観に行った。整番が早く、2列目上手を確保してモエカさんを至近で観ることができた。私は昨年から3回目の参戦だったけど、その3回の中で間違いなく一番楽しめた。その感想を綴っていく。

1. エンディング

聞き慣れないけど聞き覚えのある曲から始まったな、カーテンの向こうのシルエット近くない??となった。何度見てもこのベールの先の見えないところで演者が演奏しているドキドキ感は良いですな。本稿の執筆中に再生アプリを見返したら、7月のライブのあとに「若者たちへ」の最近聴いてなかった曲を聴き直した中の1曲だった。

2. more than words

カーテンが開けられたその先に見えたモエカさん。ち…近い…!!そして2曲目で早速新曲ぶっ込んできた、攻めてる!サビの高音がかっこいい!!2番のサビ終わりのビートだけになる瞬間が好きです。

3. 人間だった

3度目のライブ参戦なので、少し聴き覚えが出てき始めたライブアレンジ。間奏でリバーブとともに繰り出されるモノローグが、生だと際立ってめちゃめちゃかっこいい!!!あんまり長々書けないけど、羊文学のかっこいい成分を早速浴びることができて幸でした。

4. FOOL

ダメージを受けてる自分をやさぐれながら嘲笑するこの歌が、最近特に好きな5曲くらいのうちの一曲なのでもうdope。曲が終わってMCに入ったときに「かっこいい!!!」と叫ぶのを抑えるのに必死だった。ここまでの流れ、これまでに聴いた3回(前回ツアー「OOPARTS」と7月のリキッド)で一番、最初からかっこよさ全開だった気がする。たった4曲でボルテージも最高潮。

5. honestly

未配信新曲その1(MCではmore than wordsと並んで新曲4曲と紹介されてたうちの2曲目)。初めて聴く曲に緊張感を持つ。聴いたことのない曲を聴いたことはあったけど、(羊文学に限らない)ライブで新曲を聴くのは久々だった。その緊張感と、ちょっとずつ聴き進めて、好きそうな曲だ!ってなっていく体験をできたことがまず嬉しかった。好きなバンドの中には、現役のバンドも解散したバンドもあるけど、新曲をドキドキしながら聴く体験ができるのは現役のバンドでしか味わえないのだ。その特権をどんどん楽しんでほしいし楽しませてほしい。…というのが、モエカさんが「新曲より元から知ってる曲のほうが聴きたいよね」と言っていたMCへのアンサーです。また未発表曲聴かせてね。

さて…曲の感想を全然書いてない。この感想を書くまでに3日空けてしまったので、申し訳ないことにどんなフレーズが使われてたとか思い出せないんだけど、MCで「『more than words』を作っていたときのやさぐれた気分で書いた曲」みたいなことを言っていた気がする。そのかっこよさが伝わってきた記憶がおぼろげにある。音源を聴いて思い出すのが楽しみ。

6. flower

穏やかな曲だった気がする。花を題材にした曲というと、私は赤い公園の「黄色い花」「最後の花」「紺に花」という、パワフルでストリングスアレンジがキマっている3曲セットを連想するんだけど、作る人が違うと花を題材にした音も変わってくるのだなあという感想を得た気がする。上記の3曲は花をフィルターにした人間の機微を描いているから激しめで、本曲のほうが穏やかで花そのもののイメージには近いのかもしれない。なんてことを本当にうろ覚えで書いているので、聴き直して答え合わせしたい。デタラメ書いてたらごめんなさい…!

7. 祈り

新曲2曲に続けて聴いた「祈り」は、私にとって長らくご無沙汰していた曲。新曲と続けて聞き慣れない曲が来て好印象だったから、また聴き始めた。MCで「『祈り』が聴きたいってみんなSNSに書いてたから…」って言ってたのがこの曲だったのね。呟いてくれた皆さまありがとうございます。

8. hopi

アルバム初っ端聴き始める緊張感を漂わせている曲だけど、この中盤で仕切り直すのに配置されているこの曲順が面白い。our hopeに戻ってきた安心感を覚えた。ライブ後に羊文学ヘビロテ期が再来したので、ちょっと真似してプレイリスト1周に2個に分けた羊文学パートの2個めの頭に置いた。

9. マヨイガ

Bメロで8ビートをコード弾きしてた場面。右手の動きを真似してたらちょっと攣りそうになった。あんなに細身なのにやっぱりちゃんと腕の筋肉は鍛えているんだろうなあ、さすがプロだ、と思った。静かな曲なのに演っている手の動きは激しいの、激しさをひけらかさない感じで好き。まあ激しさ全開の曲も好きなのだが。要するに羊文学が好き。

10. タイトル未定新曲

新曲の中ではこれが一番好きだった。たしかドラムソロがワクワクする感じだった。早く音源で聴き直したい!

11. 天国

先述したようにMCで新曲演奏への自虐を語っていたモエカさんに「どっちも聴きたい!!」って心のなかでコールしたのに、この曲のイントロが流れた瞬間に飛び跳ねて喜びを身体全体で表現しちゃった。。。笑

「天国」は、羊文学を好きになったきっかけである「光るとき」に次いで多く再生しており、今年に限れば再生数トップという最推し曲。そんな曲が来てしまったから、否が応でも喜んでしまったのである。曲紹介のMCがよくよく振り返ったら2ヶ月前に観たリキッドでのライブと一緒だったのに、全然気づかなかったなあ。SNSで書いたら読んでくれるって言ってたので、(まさかブログまで目を通してくれるとは期待してないけど…笑)もしまた天国をやってくれる時があれば、続けて「絵日記」もやってほしい旨を表明しておきます。

曲の中身について。前回はほとんど最後尾だったから「そっちはどう?調子はどう?」のコール&レスポンスをやっていいものか、周りのお客さんがやってるのか分からなかったのでちゃんとできなかったけど、今回は明確にメンバーが求める仕草をしていたから、安心してコール&レスポンスできて楽しかった!間奏のアルペジオ難しくてなかなか弾けないなあと家で弾いてみたときに思ってたけど、モエカさんもたどたどしくなってて微笑ましかった😆

ツアータイトルが「if i were an angel,」だからぴったりな曲を、と紹介してくれてたから、また当分は聴けなくなってしまうかな。。。とにかくまた天国が聴けたことが、このライブの満足度を星5つ中1つ分押し上げてくれたのでした。ありがとう。

12. パーティーはすぐそこ

いや~立て続けに踊りだしたくなっちゃう曲をやってくれちゃってね、これは確信犯だね。知ってる曲だから盛り上がってるんじゃなくて、テンションの上がる曲をピンポイントで狙い撃ちしてくるから盛り上がっちゃうんだよ…笑

13. 永遠のブルー

前曲から、アルバムでは「電波の街」に繋がってこれがまたかっこよかったわけだけど、そのポジションに入れ替わって今回のセトリで繋げられた「永遠のブルー」もかっこよかったなあ。

14. OOPARTS

前回ツアーの表題曲だったので、その参戦時に買ったOOPARTSタオルを持っていったんだけど、間奏で前に出てきてくれたときに思わずはしゃいで掲げた。でもあれは後ろのお客さんの視界を塞いじゃったなあと聴きながら反省。他の曲でも周囲の人の目を気にしながら、自分の身体の大きさより少しだけ大きな箱に収まるような小躍りを激しくするよう意識しているけど、その範疇を超えてしまった。ライブではしゃぐときは毎度反省する瞬間は訪れる。ちょっとずつ周囲に迷惑をかけないはしゃぎ方を身に着けている…と思いたい。そういうわけでダミーアウトロの後にもう一度前に出てきてくれたときは、控えめに動いて後ろのお客さんにも見えるようにしました。今回は3回目なのでダミーアウトロに気づいたけど、それでもなおエクストラアウトロはテンション上がりますわ!

15. 光るとき

この曲は初めて聴いた羊文学の曲であることもあり、私のプレイリストの羊文学パートのなかでトリ付近を務めることが多い。今回のセトリの中で似たような位置に来ていたのが嬉しかった。何度聴いても間奏の唸るようなギターが大好き。

16. 夜を越えて

あと2曲です!と言われたとき、そういえば終盤にふさわしい充足感だなあという納得と、あっという間にもう終盤か!という焦燥感が両方ともあった。そんな事を考えながら、ラス2宣言されたから最後はなにを演るんだろう…と考えながら聴いた。

17. ghost

本編ラスト曲が聴き慣れない曲でびっくりしたけど、ひずみがかっこよかった!ノーマークだった曲が好きになることはライブでもよくあるけど、今回のライブはそういう曲が多かった気がする。ちょっとノスタルジックな曲で終わることが多かった気がするけど、ゴリゴリに歪んだ曲で終わるのも良き。

18. 踊らない

聞き慣れないけどかっこいいなあと思ったら最初のアルバムだったのね。新曲の供給が止まった頃のために最初のアルバムだけ聴くのを取っておいていたけど、前2回のライブでは「雨」がいい曲だと思ったし、そろそろ解禁したいなあ。前日はこの枠で「金色」をやったらしくて聴けなかったのはそれはそれで惜しいけど、新たにお気に入り曲ができそうなので結果オーライなのだ。

ちゅうわけで円盤で手に入れちゃいました!

19. 1999

このライブで一番イントロのギターの音が澄んでいて、めちゃめちゃ気持ちよかった!!最近演ってない曲だったと思うから嬉しかったなあ~。この曲で暗めの金色っぽいミラーボールを使ってたかな、想像していなかったけどすごくマッチしていた気がする!

20. あいまいでいいよ

皆手を上げて盛り上がっていた。やっぱ皆気を遣って行儀よく観ていたのかしら。どっちがいいのかな。良い終わり方だった。

どの曲か覚えてないけど印象に残ったシーン集

*序盤曲(more than wordsかFOOL?)で、ドラムの前に3人集まって光があふれる中、上半身を大きく揺らしながらアウトロを終えるところがかっこよかった!

*ゆりかさんがチョッパーで弾いてる場面がめちゃめちゃかっこよかったよ!!フクダさんの安定感あるドラムもしっかり観られて最高だった!!ギターの音で好きになったバンドなのでモエカさんのアクトに注目しがちだけど、今回はゆりかさんとフクダさんにもフォーカスできる瞬間があったのが良きでした。

*モエカさんへ下手後方から横にライトが当てられていたときに、モエカさん自身が光を遮って黒いシルエットが浮かび上がっていたのがめちゃめちゃカッコよかった。今回のポジションだったからこそ楽しめたシーンの一番。

*モエカさんが上手方面を向いてギターを鳴らす場面。左手も右手もはっきり見えてギタリストとしての動きを堪能できる。一方下手方面を向いてギターを鳴らす場面。腰を軽く反らせてギターを覗ける姿勢で弾いているそのシルエットがバチクソにかっこいい。何かHUNTER×HUNTERのノブナガを彷彿とさせる(と言われても嬉しくない?笑)所作。神々しい。

*中盤に歌いながらアルペジオを弾くパートが含まれる曲でたまにやっていた爪弾き。たしかに爪弾きのほうが弾きやすいこともあるのか。ちょっと練習してみよう。

おわりに

昨年のツアーのときに、基本的に新曲がたくさん生産されてるから新曲中心に演るんだなあ、とちょっぴり寂しい気分になったけど、今回のセトリは、今をときめく新曲たちはもちろん、未発表の曲も、お気に入りの過去曲もノーマーク過去曲も、一旦熱が落ち着いたかつてのヘビロテ曲もバランスよく配置されててすっごく楽しかった。何度かMCで新譜アルバム(フルかな?)が間に合わなかったことや間もなく発表されることを示唆する発言がいくつかあった。楽しみであると同時に、逆に今回のツアーがレコ初でなかったからこそこれだけバランスの良いセトリになったのかもしれない。そういう点ではラッキーだった。

…とはいえアルバム未収録曲からはシングルカットされた「more than words」「FOOL」「永遠のブルー」と未配信の「honestly」「flower」とタイトル未定曲の6曲演ってくれていたのか。まあ前回のレコ発では11曲だったのでやっぱり抑えめだったね。次のアルバムはこの6曲と「生活」と、あと5~6曲入るのかな。まだ5曲もまだ見ぬ曲が控えているのを想像するとワクワクする!

アルバムの話に飛んでしまったけど、とにかく最高なライブをありがとう!ファンクラブ特典ステッカーもスタッフパスと同じ材質で良き!!次回「まほうがつかえる2023」も絶対行きたい!!

謝辞

本稿のセトリはフォロワーさんの欠伸さんのツイートを参考にしました。ここに記して感謝申し上げます。

追伸、本記事が本ブログ100本目となりました。これまで読んでくださった皆様にお礼申し上げます。今後もぼちぼち書きます。