読み鍋屋

杓子を逃げしものや何

近況報告。

みなさまご無沙汰です。書き溜めたドイツ出張記を消費するだけになっていて、最近まともにブログ記事を書いていなかったので、今回はとりとめのない近況報告をしようと思います。

今日は7月2日。Twitterの閲覧数制限がうんたらかんたらと騒ぎになっている。昨年熱狂したリコリス・リコイルの放映から1周年記念である。一方私はつくば市に引っ越してきてから2ヶ月になる。

最初の1ヶ月は連休や出張の連休で、1週間まるごとつくばにいるのが1週間だけだった。首都圏の会いたい人リストを次々と消化して満たされた連休を次々と過ごした。仕事は4月までの仕事を整理する月間で、6月になってから、それまでの仕事との連続性を保ちながら新しいことを始めた。友達に会う機会と家族に会う機会が同じくらいになり、つくばで1日特に生産的なことをしない日も増えてきた。テンションが落ち着いて、何人か誘い損ねたりもして、一度遊んだ人たちをもう一度誘うのはまだ早いかなと遠慮したりして、人と会う機会を作りあぐねているうちに、更にテンションが下がっている。転居前の友達とオンライン飲みをして、そのときは楽しいけど、結局前のコミュニティに依存してしまっている自分に焦燥感を抱く。

つくばの一人暮らしを充実させることが、精神衛生を保ちテンションを高くキープするための至上命題なんだけど、これがあまりうまく行っていない。転居する前は職場と別のコミュニティを作ろうと飲み屋で友だちを増やした。転居後も同じ方法で友達を増やそうと、3~4軒のお店に目星をつけて行ってみた。スタッフさんたちに活気があり料理やお酒も美味しいお店を見つけた。しかしスタッフさんの人数が十分多くて、その中でコミュニティが完成していた。他にもお客さんと店員さんや、常連さん同士が話している雰囲気のお店はあまり見当たらない。人と飲みに行ったお店でも、次に一人で来て楽しめそうかなとカウンターの方をチラ見してみるけれど、あまりカウンターが広くなかったり、そもそもカウンターがなかったりする。店員さんに話しかけてもらったお店は1軒あったものの、仲良くなれそうかはよくわからない。

その初めて話しかけてくれた店員さんに紹介されたお店に行ってみた。ドアをくぐった瞬間良いお店と分かる佇まいだった。一人でゆらゆらしてしまうほどご機嫌になる素敵なお店だった。大学の横にあるから廉価だし、それでいてお酒も料理も美味しいし、学部生に混ざって飲むことでノスタルジーを刺激される(これはある意味いたたまれなくなるマイナスな面もある。笑)数十分の散歩をしないとたどり着かないお店だけど、ひとまずこのお店と距離を詰めてみようと思う。

一人遊び趣味も期待したほど捗っていない。コナン映画の主題歌きっかけでスピッツをよく聴くようになり、ロビンソンのイントロを練習し始めたけど、数日で冷めてしまった。お絵描きは相変わらず数週おきに模写しているけれど、顔のバランスやパーツのバランスはうまく取れないし、線はヘロヘロだし、永遠にお手本のない二次創作には移行できなさそうな気がする。

消費行動は少しは捗っているかも。「スキップとローファー」の、モヤモヤしたことを話し合って関係性を深めていく登場人物たちが愛おしくて、毎話涙が出た。思えば大学の寮を出てから5年近く、このあたりのバランスがわからなくなってしまってから、楽しい時間は楽しく過ごせるけど、モヤッとしたことは沈殿していくばかりだ。人と話さない時間が続く(=供給が停止する)と、そういった過去の沈殿物に思いを馳せてしまうことが度々ある。「【推しの子】」は、原作を元々読んでいたけど、原作の魅力をそのまま引き継いだ良作だったと思う。主題歌の「アイドル」きっかけでYOASOBIのプチブームが訪れている。とはいってもそればかりヘビロテするのではなくて、他にもスピッツなり結束バンドなり赤い公園なり放課後ティータイムなり、これまでに好きになった音楽のプレイリストに継ぎ足して聴いているような状態だ。

その2作に思いを馳せる時間を引きずったまま、2週間前に訪れた立川まんがぱーくでいろんな漫画を読んだことをきっかけに、近所のTSUTAYAで漫画レンタルし放題(一度に5冊まで)に加入した。「宝石の国」の絵の美しさやままならない主人公に魅せられている。

それなりに新しいコンテンツを摂取しているし、友達にも会っているのに、こんなテンションの低い感じの文章になってしまった(あんまり楽しくない文章を読ませちゃってごめんなさいね)のは、いわゆる5月病だと思う。まあ普通はその名の通り、年度が変わって変化した環境が一段落して5月に無気力になる人々のことを指すのだけれど、5月に転居して6月まで目まぐるしい日々を過ごした私には、少し遅れてやってきた。ていうかよくよく考えたら2〜3月は出張で非日常を楽しんでいたし、4月は転居前に会いたい人とたくさん遊んだし、更にその前の10月〜1月は本業が佳境だったし、8〜10月はご存知の通りリコリコに熱狂していた。1年近く公私どちらか張り詰めていたわけで、その反動が大きいのはある意味当然である。とはいえその状態を放置する訳にはいかない。この記事はつまり、5月病に抗うぞわしゃあ、という決意表明であり、休日に一人で過ごして生産的なことをした(=この記事を書いた)という心の安寧を得て先程言及したいい雰囲気のお店に出陣するテンションを整えるものであり、久々に記事を書くことでブログメンバーに久々に話しかける口実を作るものである。笑 7月中旬から下旬にかけての10日間は楽しいイベントが待っているので、それまでに仕事もプライベートも生産的な状態にしたい。

てなわけで、またドイツ日記の続きを書けたら、あるいはまたパッションほとばしる作品やアーティストに邂逅したら、戻ってきます。みなさんもぼちぼちお元気で。

追伸:その後お目当ての店は満席で、隣のお店に入ったらとても素敵なお店だった!

帰ってきて描きかけだったちさと模写を仕上げた☺

この記事で声が一番好きなセリフに選んだシーンです↓

yominabe.hateblo.jp