読み鍋屋

杓子を逃げしものや何

2021年の音楽再生回数レビュー

今年聞いた楽曲の再生回数を、月間と年間の2つの切り口からただ淡々と書き連ねていきます。この曲のここがいい!とかは別稿にあったりなかったりする。

総評

今年は史上最も再生回数の多い年であった。last.fmにより集計されたscrobble(musicbeeにより集計されるscrobbleの体感98%程度をカバー)回数は1100曲延べ37056回で、これはscrobble集計を始めた2019年以来でダントツである(2019年は13408回、2020年は24295回)。再生回数増加の背景は過去の別稿にまとめたが、月間3000scrobbleを達成した月が7回、2500scrobbleを達成した月が11回と、2020年の0回/1回から圧倒的な飛躍を遂げた。その要因を各月、各アーティストにフォーカスして分析する。

各月のざっくりした振り返り

1月:前半は前年に続き穏やかな曲を集中的に聴く。締切の佳境を迎えた後半からけいおん!ブームが始まる。追加してから8日間で50回再生を記録した曲が8曲!うち5曲はTVシリーズの主題歌、3曲は劇中歌。

2月けいおん!ブーム全盛期。頭から放課後ティータイムの曲が離れなくなる。50再生以上が21曲、100再生以上が16曲、200再生以上が6曲。これら21曲の総再生時間は227時間59分で、一日平均で8時間以上再生していた。

3月:続くけいおん!ブーム。50再生以上が14曲、100再生以上が10曲。

4月:まだまだ続くけいおん!ブーム。50再生以上が16曲、100再生以上が10曲。9曲が3ヶ月連続100再生を達成。劇伴再生に少しシフトチェンジしていく。

5月けいおん!ブームが落ち着き始める。50再生以上は15曲だが、100再生以上は2曲に。これまで聴いていた曲の別バージョンにも手を出し始める。

6月:月末に赤い公園が解散、東京事変のフルアルバムが発売して久々にポップス曲が月間50再生以上に名前を連ねる。赤い公園の「ショートホープ」「透明」「風が知ってる」の流れをライブで聴いて好きになる。

7月京アニ作品に深く関わってから初めて放火事件の日を迎える。京アニ作品を中心に様々なアニメを視聴して、それらの主題歌がランキングに名前を連ねる。

8月:基本的な傾向は同じものの、6,7月に落ち着いていたけいおん!熱も再燃。ガルパンの劇伴ブーム。「小林さんちのメイドラゴン」の主題歌である「青空のラプソディ」と「愛のシュプリーム!」がけいおん!の楽曲群も抜き去る最大瞬間風速を叩き出し、月間回数321回の新記録を樹立。50再生以上が27曲で、この曲数も新記録。

9月:作業集中月間に伴うアニソン中毒続行。アニソン以外では唯一「September」が50再生以上を記録。この時点での再生回数に以下の記事で言及した。

10月:作業が一段落して少し燃え尽き気味になったのと、赤い公園の津野さんの命日を間もなく迎えるということで気分が落ち込み、総再生回数がそれまでの半分くらいまでに落ち込む。命日前後に天候も変わったので、気分を転換できて、少しずつポップスにも戻ってきはじめる。

11月:これまで精神的に参った時に聴いて支えてもらったリリィズのライブに行く。けいおん!聖地巡礼をする。これに伴い両者の曲を再び聴き直し始める。リリィズは新譜をヘビロテ。メンタルがかなり回復。

12月:純粋に赤い公園を楽しめるようになり、解散ライブ前後並みの再生回数ペースを取り戻す。東京事変のベストアルバムの発売に伴って東京事変もたくさん聴くように。

再生回数ベスト5のアーティスト

アーティストごとの再生回数は図のようになった。この中で上位5組のアーティストの再生回数について分析する。

f:id:yominabe:20211229154712p:plain

年間再生回数をアーティストごとに面積で示したツリーマップ。

けいおん!関連楽曲

年間100再生以上が49曲、合計17544再生、時間換算で42.70日間聴取。2009年末からの累計再生回数1位のアーティストは赤い公園で28626回、続く2位は東京事変で20935回だったが、両者に続く3位に経った1年で躍り出た。個別の曲を見てみても、年間再生回数がこれまで2位だった2011年の「新しい文明開化」(487回)を抑えてダントツだった2012年の「今夜はから騒ぎ」を上回る回数を記録した楽曲が12曲、うち「Cagayake!GIRLS」と「GO! GO! MANIAC」は前人未到の年間1000再生を記録した(それぞれ1062回と1037回)。劇伴のみに限っても25曲が100再生を記録した。他に年間100再生を記録したインスト曲は、歴代でも今年の「たのしいたまこ(ピアノソロ)」(アニメ「たまこまーけっと」の次回予告)のみであった。その他にも史上初の9ヶ月連続50再生(「Cagayake!GIRLS」、1月から9月)、9曲もの3ヶ月連続100再生、多数の4半期連続100再生(「Cagayake!GIRLS」ほか8曲)、など、数々の記録を打ち立てた。楽曲レビューの連載を始めたがまだその1しか投稿できていない。

赤い公園

けいおん!ブームに押されたのとなかなか聴くのを再開できなかったことで昨年と一昨年ほどの再生回数は記録できなかったものの、年間100再生以上が29曲、合計7231再生。特筆すべきは3年連続で年間100回を記録したのが16曲あったこと。これまでわずか3曲だったが、これだけ持続的に熱が続くアーティストは初めてだった。しかもこれまでの3年目の最多の年間再生回数は2012年の「能動的三分間」(東京事変)の263回だったが、4曲がこれを上回り、うち3曲が初の3年目での年間300再生を達成した。12月に累計で月間1000再生を超えるなど、赤い公園熱が静かに再燃しているため、2022年は初の4年連続100回も視野に入る。また、初めて年間再生100回を記録した曲も3曲(「ショートホープ」「透明」「風が知ってる」)あった。加えて、今年は「消えない」「NOW ON AIR」「絶対的な関係」の3曲が累計1000再生を突破した。累計1000再生を突破した曲数は全アーティストの中で最多である。また月間50再生回数を記録した楽曲のうち、2021年12月の「消えない」が月初の累計回数の最多記録を更新した(982回)。

けいおん!以外の)京アニ関連楽曲

ちょっとくくりを大きくしすぎた感はあるが、「小林さんちのメイドラゴン」「たまこまーけっと」「氷菓」「映画 聲の形」の4作品述べ10曲が再生100回を記録した。特にfhanaが歌う「小林さんちのメイドラゴン」の主題歌「青空のラプソディ」と「愛のシュプリーム!」はそれぞれ5ヶ月半、4ヶ月半で850回、767回の史上最大のブームになり、いずれも半年足らずで先述した2012年の「今夜はから騒ぎ」の再生回数を上回った。10曲の累計の再生回数は3218回だった。

ザ・リリィズ

昨年4曲が初めて再生100回を超えたリリィズが今年は飛躍。4曲が2年連続100再生、4曲が初の100再生。うち2曲は新譜に収録された楽曲で、わずか2ヶ月での達成となった。累計の再生回数は1485回だった。

東京事変

年末の残り10日間で再度ブームに突入した東京事変。100再生を超えたのは「緑酒」のみだったが、時勢を反映したこの曲は精神的に倒れそうな時にひっぱたいて起こしてくれるような力強さを兼ね備えていて、アップデートされた東京事変を象徴する曲だったと思う。できることなら来年も活動してほしいが、解散フラグはビンビンである。累計の再生回数は766回だった。

月間賞

f:id:yominabe:20220102152745p:plain

各月の月間再生回数が1位だった曲とその回数。ジャケ写は最上段左右が1,2月、その下が3,4月、…のようになっている。

f:id:yominabe:20211229155247p:plain

各月の月間再生回数が1位だった曲とアーティスト。ジャケ写は上段左から右へ1,2,3,4月…となっている。

年間再生回数ランキング

f:id:yominabe:20220102152930p:plain